すまいるふぁーむ藤本さんの苺
神戸市北区 フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
今回はお客様から『美味しい!!』とのお声をよく頂く、今からの季節が旬の苺についてご紹介させて頂きます。
SETTANにてデザートで登場する苺はお店から車で約20分くらいの場所にある大沢町のすまいるふぁーむ藤本の藤本さんよりお譲り頂いています。
先日、苺がどのように育てられているかお話を伺ってきました。
2001年からこの地で苺を育てられており、それまではお父様の畑を手伝っていたとのこと。
現地に到着してまずビックリしたのが、とても大きくて背が高いビニールハウス。背を高くしているのは、低いビニールハウスより温度管理がしやすい為です。
こちらのビニールハウスで育てられている苺は何と驚きの20000株!!赤ちゃん苺から食べ頃になるまでの目安は約600℃。分かりやすく言うと、30℃の日が20日続くと食べ頃になるそうです!
受粉は蜜蜂やクロマルハナ蜂を使用しておりその数9000匹。その中で外勤蜂と内勤蜂がいます。
苺には1つの花におしべとめしべがあるのですが、同じ花のおしべとめしべで受粉するより別の花から花へ受粉する方が良い実ができ、蜂の使い方次第で苺の実の形が変わるとのこと。
皆様、ご存知でしたでしょうか?
藤本さんが育てている苺は紅ほっぺ、章姫(あきひめ)、おいCベリーの3種類。
それぞれの特徴についてお聞きすると、『紅ほっぺ』は果汁が多く独特の香り、『章姫』は細長い苺で酸味が少なく食べやすい、『おいCベリー』は一番苺の香りが強くケーキ屋さんに人気があるとのこと。
育てている方に特徴を聞くだけでも、とても興味深いです。。。
9月中旬に苗を植え付けし、収穫できるのは11月中旬から6月中旬まで。収穫の時期が終わると一度全部引っこ抜き土を太陽の光で消毒し、9月中旬の植え付けに備えます。植え付けまでの6月中旬~9月中旬までは苗を育てる期間なので、1年中苺にかかりっきりです。
苺は根っこが弱いのであまり養液を与え過ぎてもいけず、でも水やりを怠けると種浮き果になり食感に影響してしまうので扱いが難しい果物だと話す藤本さん。
初めのころは苺が病気になり全滅してしまったこともあったそうですが、毎日データを取り続け経験を積むうちにどのように扱えば良いかが分かるようになってきたとのこと。
『人間がこうしたい!というより、苺の機嫌を聞きながらこの方法はどうかと考えて試してみる。大変だけど好きなので楽しいです』と仰った藤本さんの表情が印象的でした。
最後に採れたての紅ほっぺを試食させて頂きました。
お世辞抜きで今まで食べた苺の中で一番甘くて美味しい苺でした!!
シェフが衝撃を受け、選び抜いたとっても美味しい藤本さんの苺は大沢ファーマーズマーケットで販売しています。
〈大沢ファーマーズマーケット〉
8:30~16:30 火曜定休日
https://www.eonet.ne.jp/~fujimoto-farm/
伺った日は午前中のうちにすでに完売していましたので、早めに行かれることをオススメします!!
是非、一度ご賞味下さいませ。