山の恵み
神戸市北区 フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
清々しい秋晴れが続き里山の空気を思いっきり吸い込んで深呼吸をしたくなる今日この頃。
シェフたちは秋の味覚を求め、早朝から山へ。
到着後、早速茸を探しに山に入ります。途中小川が流れていたり、色んな種類の虫に挨拶をしながら茸の群生がないか目を見張ります。
シェフ曰く、茸は白く綺麗に光っているのですぐに分かるとのこと。
しばらく登っていくと…
第一茸、発見!
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こちらは人形茸(ニンギョウタケ)
大きいものになると直径20~30cmもあり
肉質は独特の柔軟さと歯切れを持ち
ほどよい苦味のある個性的な茸です。
さらに奥へと進んでいくと…
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大紫あんず茸(オオムラサキアンズタケ)を発見!
名前のとおり、全体が鮮やかな紫色をしており実に美しい。
比較的珍しい茸なので一度食べてみる価値ありです。
さらに分け入ると…
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香茸(コウタケ)を見つけました!
直径は10~20cmほどで形状はアサガオの花のような形。
人によっては松茸以上に風味が強く美味しい!と言われる茸です。
早起きは三文の徳。
山の恵みに感謝しつつシェフたちは山を下りたのでした…
採れた茸がどのように料理されるのかはご来店いただいてからのお楽しみということで。。。
皆様、本日も素敵な一日をお過ごし下さいませ。
NEWS 2021-09-01
時短営業延長のご案内
神戸市北区 フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
兵庫県の時間短縮営業要請の期間延長に伴い、9/1~9/30まで当店の営業時間を下記のように変更いたします。
通常営業時間 ランチ :11:00~12:30(L.O)
ディナー :16:00~19:00(L.O)
要請に伴う営業時間 ランチ :11:00~12:30(L.O)
ディナー :16:00~18:30(L.O) *閉店時間20:00
と変更させていただきます。
また、酒類の提供についても兵庫県からの要請に従い酒類の提供はランチ・ディナーともに提供いたしておりませんのであしからずご容赦くださいませ。
ご迷惑をお掛けしますが、当店としても席間の確保・換気等 感染症対策をしっかりとしつつ営業させていただきますのでご理解、ご協力お願いいたします。
こういった環境中でもお楽しみいただけるようスタッフ一同精進いたしますので、皆様のご来店心よりお待ち申し上げております。
BLOG 2021-08-26
SETTAN 器のお話し①
神戸市北区 フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
今回は SETTAN で料理を彩る器についてお話しさせていただきます。
SETTANから40分ほどの距離に立杭焼の産地があります。一般的には丹波焼とも呼ばれ六古窯の一つに数えられる起源は平安時代にさかのぼる歴史のある焼き物産地です。立杭焼の作風としては土の個性を生かした焼き締めの器が基本的には多く産出されており、落ち着いた風合いで酒器や壺など古来から愛されてきた焼き物の里です。
その中でも伝統も保ちつつそれぞれの個性を磨かれている窯元がこの山里に点在しています。SETTAN でもいくつか用いている立杭焼の器の中で今回は 『丹誠窯』 大西誠一氏 の器のご紹介をさせていただきます。
SETTAN では肉料理の皿として使われることの多い『白丹波』 ですが、立杭焼の中でも珍しい手法で白い泥から作る釉薬をまだ乾ききる前にかけて焼くお皿です。ほんのりと柔らかな橙色を帯びた白・灰・薄黒を水に溶いたようななんとも言えない焼肌が特徴の白丹波ですが、焼成時の温度によって焼き上がりが変わり、かつ表面に浮かんだ黒いつやのある斑点はいわゆる『灰被り』と言って窯の中でくべられた松の木の灰が皿に付着した際に溶けて釉薬のように皿にコーティングされた自然釉の一つです。焼き上がりのコントロールの難しい白丹波ですが、月の表面のようにも見え料理をふんわりと包み込み、調和を取りながら引き立たせてくれます。
コーヒーカップも白丹波を用いています。こちらも同様に焼成温度によって焼き上がりには差異が出るのが大きな特徴です。このカップのふんわりと膨らんだフォルムと滑らかかつ和三盆のようなサラサラとした肌さわりに一目ぼれをして作陶いただきました。持った時の柔らかさを感じながらもっちりとした触り心地がコーヒーを飲む際の口当たりをより優しくしてくれる理想のカップです。
こちらの『丹誠窯』は立杭の里でも南側に位置する窯元です。非常に気さくでおおらかな大西誠一氏の人柄が作風に反映された伝統の中にも少しエッジの立った器が多く展示されています。是非こちらもお立ち寄りください。
SETTAN ではまだまだ素敵な器が料理を彩ってくれています。それはまた次の話しで…
丹誠窯
〒669-2141
兵庫県丹波篠山市今田町下立杭40
TEL:079-597-3255
BLOG 2021-08-19
SETTAN への道…
神戸市北区フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
はじめから想像はしておりましたが、や・は・り『店までのルートがわかりにくい』との声が非常に多く今回は皆様から伺った話しで特にわかりにくいポイントを 2点 説明させていただきます。
まず今回は柳谷・深谷方面からのルートです。まず深谷交差点を過ぎてからのポイントですが、ここは何といっても『一つ目の信号』これに尽きます。
深谷を過ぎてからしばらくは竹やぶや田んぼの間をワインディングロードが気持ちよく続きますが、ここで不意に見落としやすいのが先ほども申し上げた『一つ目の信号』です。こちらを左側に進んでいただきます。(写真下) もし『西畑』と表記のある信号まで行かれた場合はすでに通り過ぎておられます。(あくまで柳谷・深谷方面からお越しの場合です)
その際は大変恐縮ですが、Uターンをしていただき先ほどの『一つ目の信号』でこの場合は右に曲がってください。
では、話しをもとに戻すとこのまま道なりにゆったりと左回りにループを描くように下っていただき・・・
ここからが二つ目のポイントです。小さな橋を渡っていただき(写真上)、皆様が一番迷われるポイント一つ目の三差路で左折(写真下)いただくところです。
少し登坂になり、さらに左折する道が下り坂になるので見落としやすいポイントになっていると思われます。ここのポイントは右手にあるカーブミラーが目安です。
ただ、こちらを曲がられたとしても皆様不安になるかもしれませんが、安心してください! 皆様の目指しているSETTAN はもうすぐそこです。
民家の間を抜けて道なりに進んでいただくと間もなく左手に大きなヤマモモの樹が見えてくれば SETTAN に到着です。
あとはこちらを左手に坂を上っていただければ SETTAN で素敵なひと時をお過ごしくださいませ。
またこちらの道順を動画にまとめたものを当HP内『ACCESS』で公開しておりますので、どうぞご参考までにご覧くださいませ。(上記リンクからどうぞ)
目下看板を製作中でございますので今しばらくお待ちくださいませ。
BLOG 2021-08-18
SETTAN 椅子のお話し
神戸市北区フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
今回はSETTANで使用している素敵な家具についてお話しをさせていただきます。
地元の後藤雅宏工房さん にて六甲山で採れたコナラの木を材質にスラリとした背板が象徴的な椅子に仕立てていただきました。
コナラの木を鉄と墨を加えてタンニングで奥行きのある黒茶に染めています。今後使っている間に経年変化も楽しめる染色です。
スラリと伸びた背板は緩やかな湾曲を描き背中へのあたりを柔らかく感じさせるように設計されています。また背板の表面には
かんなで削った柔らかなデコボコ間で程よい肌触りを感じさせる座り心地の良い椅子に仕上がっています。
またこの椅子のすごいところは釘やネジの類は一切使わずホゾや組手のみで組み上げられたところです。そうすることで永い時間使用しても緩むことなく強度を保てる見えないところにも後藤さんのこだわりが詰まっています。
またSETTANにて食事の際は椅子の座り心地もお楽しみください。
後藤雅宏工房
兵庫県三木市志染町御坂570-4
TEL:0794-85-8150
BLOG 2021-08-09
揖保川の鮎
神戸市北区フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
いつもDIYのブログばかり上げているので、料理の情報もそろそろとの声があるので今回は食材のお話を..
今の季節 SETTAN で、すべてのコースでご提供している鮎。
上の画像は先日シェフたちが鮎を頂く際に撮った揖保川の夕景です。
兵庫県の西部を南北に流れる一級河川ですが、こちらの川の水を引き込み育った揖保川の鮎を前菜で提供しております。
上の画像はその揖保川の鮎です。鮎独特の西瓜や瓜のような芳香が漂い、身持ちも柔らかい鮎ですが、マリネにされた後…
どのように提供されるかは、お越しになられてからのお楽しみになさってください。
ちなみに器にも秘密が…..
BLOG 2021-08-05
SETTAN 園芸 その②
神戸市北区フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
今回は完成版から、夕暮れ時の SETTAN テラスの眺めです。
斜面が西側に面しているので今現在8月初旬であれば18:30~19:00頃がいわゆる『マジック・アワー』というところでしょうか。
SETTAN は通常のレストランと異なりディナーの営業時間開始を早めに設定しており 16:00~ 行っておりますので、コースにもより少し異なりますがデザートの頃合いがちょうどこの景色をご覧いただきながら食事をお楽しみいただける時間になります。また SETTAN では設計デザイン上どのお席からも切り取った絵の様に景色をご覧頂ける様 設計されているのでそれぞれのお席から素敵な景色を違った角度で眺めていただけるのも楽しみの一つです。
では、SETTAN 園芸のDIYをご覧いただきたいのですが、これがもとの状態です。
ここまでにするのに、まず土を運び、テンアツ機(いわゆる道路工事でガタガタと圧力をかけて整地する機械です。 これが重い…)で地面をならし木枠をはめ込み水平に整えたのちコンクリートを流し塗り固めます。
こんな具合にせっせと励んでいます。仕上げにタイルを張り(シェフ吉田の得意技 仕事が細かい…)、なんやかんやとありながら… 先ほどの夕暮れ時の風景へとつながるのです。
更に窯まで自作しここで季節によってはこちらで調理した料理をテラスでお楽しみいただけるように考えておりますので、是非お楽しみにしてください。
BLOG 2021-08-04
SETTAN 建築について
神戸市北区フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
最近建物についての質問を多く受けますので、今回は建築デザインについてお話しさせていただきます。
今回設計デザインは 『rivet design office』森垣 知晃氏に依頼しました。
森垣氏のコンセプトとして敷地に対する建物の配置や方向性を大事にしておられ周囲と建物の調和を図るデザインで阪神間の邸宅などの設計をされておられます。
今回シェフ吉田が共感したのは敷地内にある古くからある樹木を取り入れた景観を創り出すことを主眼に置いたことです。敷地内には西側斜面にシンボリックなヤマモモの巨樹がありエントランスにはエノキの樹がありそれぞれを絵になる景色で取り入れておられる点です。
平屋建てでありながら特徴的な長く伸びた屋根と軒が、緑豊かな中にやや異質なものとして存在しながら協調した自然なデザインが内部は広い空間を外観は優雅な印象を感じさせます。またレストラン内はそれぞれの席から違った景観が『切り取った絵のように』眺められる、窓と窓枠の配置になっておりどのお席からも四季折々のうつろぎを愉しんでいただける設計になっております。
この空間でゆったりと流れる景色の変化を眺めながらシェフ吉田の『地の料理』をお愉しみください。
rivet design office 株式会社
〒659-0022
兵庫県芦屋市打出町2-16 コモディータ芦屋202号
TEL:0797-61-4510
HP:https://rivet-d.jp
BLOG 2021-08-03
WE ARE SETTAN!
8月1日(日)神戸市北区にグランドオープンするフレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE です。
今回はまずスタッフの紹介をさせていただきます。
オーナーシェフ 吉田 繁雄 (左)
『料理人は故郷でその技をさらに磨く事で、地方の食文化は進化していくと信じています。自然に囲まれたこの地で皆様の心のみおつくしとなる様な場所として、時を過ごして頂くべくスタッフ一同精進してまいります。』
マネージャー 岡田 智宏(右)
『シェフをはじめスタッフ一同で一から手掛けた施設として、今までで一番思い入れの強い店になりました。本当にお越しいただくには不便なロケーションですが、日本の原風景のような眺めをご覧いただきながら SETTAN でしか味わえない料理とそれを引き立てるワインたちを発信していきたいと思います。』
以上スタッフで皆様にここでしか味わえない ”地の料理”をご提供いたします。
NEWS 2021-08-02
時間短縮営業について
兵庫県の時間短縮営業要請に伴い、8/2~8/31まで当店の営業時間を下記のように変更いたします。
通常営業時間 :16:00~19:00(L.O)
要請に伴う営業時間 : 16:00~18:30(L.O) 閉店時間20:00
と変更させていただきます。
また、酒類の提供についても兵庫県からの要請に従い酒類の提供はランチ・ディナーともに提供いたしておりませんのであしからずご容赦くださいませ。
ご迷惑をお掛けしますが、当店としても席間の確保・換気等 感染症対策をしっかりとしつつ営業させていただきますのでご理解、ご協力お願いいたします。
こういった環境中でもお楽しみいただけるようスタッフ一同精進いたしますので、皆様のご来店心よりお待ち申し上げております。
NEWS 2021-08-01
SETTAN GRAND OPEN
神戸市北区 有馬にほど近いこの地で SETTAN AUBERGE À NORD KOBE は2021年8月1日(日)フレンチオーベルジュとしてグランドオープンいたします。
摂津・丹波の海 山の豊かな食材に恵まれたこの場所でシェフ吉田の創造する”地の料理“『摂丹地方に根差した私たちが引き出す食材の魅力を最大限に引き出し、そこにフレンチの技法を取り入れた料理』 を追求すべくこれからも日々研鑽し積み重ねてまいる所存でございます。
都会から離れた不便な場所にはございますが、自然豊かなこの地でそれを払拭する時間を過ごしていただけるようシェフ吉田をはじめスタッフ一同精進いたします。これからの私たちの SETTAN に乞うご期待ください。
BLOG 2021-07-27
SETTAN 果樹園?
神戸市北区フレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE
SETTAN には意外に多く果樹が植樹されています。それも元から植えられていた果樹です。
その中でも代表格は遠くから眺めても印象的なヤマモモの樹です。
おそらくかなりの樹齢であることは間違いがなく、幹回りも枝ぶりもなかなか立派な樹です。
6月から7月にかけて小ぶりな真っ赤な実を結ぶのですが、今年私たちが SETTAN 園芸に励んでいたころ、たくさんの実を結んでいたのですが、樹齢も重ねていることもあり真っ赤に色づく前にぽとりぽとりと落下していき、結果的に今年は収穫することが叶いませんでした。
来年も実を結び収穫ができればコンフィチュールやシロップ漬けなどいろいろな形で SETTAN の料理に活かされることでしょう。
次は柿です。稲田側にある趣のある樹形をした樹ですが、こちらの柿は渋柿ではなく甘い実がみのる柿の木です。秋にはシェフが料理にデザートにと取り入れられるので、こうご期待!
もう一本はテラスの斜面下にあるビワの樹です。永らく施肥をなされていなかったからかほっそりとした樹形ですが、今年も実を結びましたが前述のヤマモモ同様熟する前に実は落下していきました。
私たちが本格的にこちらに入ってからまだ数か月ですが、今後は SETTAN 園芸でしっかりと世話をしていろいろと実を結ばせたいと思います。
BLOG 2021-06-10
SETTAN 園芸 その①
ここまでBefore Afterをご覧いただきましたが、その中のDIYのはじめとなった階段作りから
SETTAN 西側の斜面は元々はこんな感じでした・・・
なかなかの斜度で草刈りをする際にも滑ることはザラにありました
下の部分は畑にすることも想定していたので、今後の便も考えて『階段を作ろう』とこんなイージーな展開から
まず斜面を掘り、少しづつ踏み固めながら階段の様に・・・
ちなみに斜面下で作業しているのはシェフ吉田です。
その面にバラス(砕石)をまき、コンクリートをのせ、さらにブロックをのせれば・・・
斜面に階段ができました!
これで下の畑にも楽に行き来できるようになりました。
ここまではほぼ半日でできました。
が、しかしです。ここから私たちのDIY漬けは始まりました・・・
これはまだ序の口、これから先のDIY地獄はまだ想像もしていなかったのです・・・ 【続く】
BLOG 2021-06-07
Before→After その①
神戸市北区に開業するフレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE です。
振り返ればここから始まった・・・
2年後・・・
季節はもちろん異なりますが、
シェフ吉田、スタッフをはじめ多くのご協力者のおかげで大きく様変わりしました。
今回感じたのは『何事も始めてみないとわからない』ということ
おおもとの工事はもちろん工務店の方々の施工によるところが大きいのですが
原野のような土地からDIYでここまでになるとは思いもしなかった・・・
またDIYの様子はまた別の話で・・・
BLOG 2021-06-07
Before→After その②
神戸市北区に開業するフレンチオーベルジュ SETTAN AUBERGE À NORD KOBE です。
Before Afterその②ですが、こちらは今は青々と生繁っている田んぼですが、元はこんな風景・・・
季節は3月でまだ寒い時期で少し寂しい雰囲気ですが
こちらも2年後にはレストランへと様変わり
しかも夕方には・・・
日本とは思えない雰囲気に
でも、ここは間違いなく神戸市北区です。ぜひこの景色を眺めながらシェフ吉田の “地の料理” を
お楽しみください。